To Home DAC変遷のページ 2019.01.30 Updated
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AK4497EQ
Quality-oriented 128dB 32bit 2ch DAC
■旭化成エレクトロニクス・AK4497EQ Dual Monaural DAC■
 

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2016/07/22・旭化成エレクトロニクスより
『AKM 歴代最高音質・性能のフラグシップ プレミアムD/Aコンバーター AK4497(EQ) を販売開始』
何ともインパクトある触れ込みでNEW DACチップがリリースされました。
 

 
AK4497EQ は、VELVET SOUNDアーキテクチャーを採用した新世代フラグシップ32-bit 2ch プレミアムDACです。VELVET SOUNDアーキテクチャーは、高分解能32-bit処理に加え、ノイズ耐性の高い設計を行うことで繊細な音の表現を可能にしています。
 
AK4497EQ は、音質を徹底的に追求するために VELVET SOUND アーキテクチャーをさらに進化させ、新たに開発した自社オーディオ専用LSIプロセスを採用しました。
 
性能面では、S/Nは128dB(ステレオ)、THD+Nは-116dBを達成し、AKM 歴代D/Aコンバーターにおいて最高の性能を実現しました。また、DSDデータ入力は業界をリードする22.4MHzをサポートし、内蔵ディジタルフィルタ機能はこれまでの5種類に加え「ハーモニックサウンド」フィルターを新たに追加しています。
(旭化成エレクトロニクスWEBページより抜粋)

 

例によって、製作を思い立ってからキャビ入れ完成まで結構時間がかかりましたが、以下に製作記をご紹介いたします。

■AK4497EQ Dual Monaural DAC

 
メイン基板は『Fujiwara DAC』を使用
http://www.easyaudiokit.com/
2018年製作
 
■AKM社・AK4497EQ Dual Mono DAC
■PCM/DSD USB DAC
■PCM 768kHz, DSD 22.4MHz (AK4497EQ)
 
”ES9018S・最強DAC”である。このDACを製作、聴き始めてまもなく、それまでリスニングルームで使用していた全てのDACがラックからはずされ、床に山積み!になってしまった。と語ったのは2015年でした。   DAC変遷のページ
 
しかし、それも束の間、AK4497EQを聴くに及んで、我がリスニングルームのDACは”ES9018S・最強DAC”からAK4497EQ DACに置き換わってしまった。
 
本機は長年親しんだSPDIFとはお別れ、USB Only、PCオーディオに特化した。
 
 

 
正面パネルは電源スイッチとDSD再生時に点灯するLEDのみ配置、後面パネルはUSB IN、LINE OUT、そして電源用3Pインレット、シンプル構成に徹した。
 
PCM DSDは自動切り替え、異なるファイルフォーマットの混在を気にせず再生リストを作れる。

 
 
実験機では付加回路をユニバーサル基板で対応 現在はエッジング基板を製作して対応  2019.01.30 Updated
  

「AK4497EQ DACの主な仕様
■「IVアンプ用±25電源」「DAC基板デジタル電源」「DAC基板アナログ電源」の3系統の電源回路を搭載
■整流ダイオードはSBD、SiC SBDを採用
■AKM社DACチップAK4497EQDual Monoで搭載
■IVアンプ(バッファーアンプ)は真空管6111WAを搭載によるハイブリッド差動合成アンプ
■PCグランドとDACグランドをアイソレーターで分離
■PCM DSD自動切り替え
■PCM DSD切り替え時のミューティング回路搭載
■USB to I2S/DSD DD変換に「Amanero Combo384」を採用
 
 
「Combo384仕様

■32bit I2S/DSD対応
■DSD出力:DSD512(22.58MHz)に対応・・・Windows ASIOにて
■PCMサンプリングレート:44.1kHz~384kHz


USB入力はNEUTRIK USBレセプタクル型名『NAUSB-W』を採用した。
 
このコネクターはUSBコネクターの GNDを切り離すことができ、今回採用したアイソレーターでPC GNDとDAC GNDをアイソレーションすることができる。
USB信号はUSBケーブルで中継されDDコンバーターAmanero Combo384に入力される。Combo384のGNDはPC GNDである。
 
PC(USB)オーディオでは要になるディバイス、ここで各種フォーマットを認識、24.58MHzと22.58MHzのマスタークロックが生成される。

出力はI2S/DSD信号に変換、DACチップに入力される。
PC GNDとDAC GNDを分離するアイソレーター基板。
 
アイソレーターICが2個マウントされているが、使用されているのは1個。ここでPCとDACのGNDが分離される。
 

上記は本機の主役「AK4497EQ」Dual Mono DAC基板マウントである。AK4497は左右一個ずつ使用され、それぞれパラレル(モノーラル)接続で差動出力される。
 
本機はUSBオーディオに特化したため、CDプレーヤーのデジタル出力S/PDIF入力には対応しない。
 
基板右上に見える小さな別基板は、ADM7154・3.3Vをマウントした「超低ノイズレギュレーター」である。
 
AK4497チップを含めた全部品は手マウント、手はんだである。古希を過ぎた老人エンジニアの私でも、まだこの程度のはんだ付けならOK。でもいつまで・・・・?。
本機で採用したバッファーアンプ。真空管6111WAによる差動合成アンプである。デジタル満載のDACの中にあって、真空管のテイストを加えてみた。
 
ただ、さすがに真空管差動アンプ、僅かではあるがドリフトを伴うオフセット電圧のゆらぎに少々物足らなさを感じる。
 
従ってここは潔くカップリングコンデンサーでDCをカット、これですっきり何の不安もなくなる。
 
印加電圧は±25V、フルビット時のリニアリティーを考慮すると±25Vが低電圧の限界、よってこれ以上低い電圧は好ましくない。しかし、半導体の耐圧を考慮すると±25Vは最大値、つまりDC±25V以外には考えられない設定である。
 
 

■電源部の構成と電源回路
 

  
  
  

電源部にはパワートランスを3個搭載した。①DAC基板へ供給されるアナログ用DC5Vと3.3V、②同じくDAC基板デジタル用に供給されるDC5V、さらには③IVアンプ用にDC±25V(可変型)の3系統の電源トランスと整流部である。
 
整流ダイオードはDAC基板供給用には表面実装タイプのSBD(ショットキー・バリア・ダイオード)、バッファーアンプ用にはSiC SBD(シリコン・カーバイト・SBD)を採用した。DAC基板電源は「超低ノイズレギュレーター」を採用したが、電流容量が小さいため、電源トランスのマルチタップを選んで電力ロスを最小限に抑えている。
 
 

■バッファーアンプカップリングコンデンサー
■PCM/DSD切替ノイズミューティング回路
  
バッファーアンプは出力カップリングコンデンサーでDCをカット後、プリアンプに送られる。
 
バッファーアンプの出力インピーダンスは約1kΩ、コンデンサーの容量は1µと0.47µのパラレルでトータル1.5µFである
 
カットオフはプリの入力抵抗30kΩ時、3.42Hz、一般的なプリアンプの入力抵抗は100kΩが多いので、この時のカットオフ周波数は約1Hzとなり、容量は十分である。
 
搭載したコンデンサーはいずれもASC製、1µ/400VがX335、0.47µ/400VはX363である。
PCM/DSDファーマット切り替え時に、特にDSDからPCMに切り替わる時、DAC基板からかなり大きな切替ノイズが出る。
 
上記回路図は切替ノイズミューティング回路である。トリガーはCombo384からフォーマット変更時出力されるMUTE信号をトリガーにする。
 
DAC基板には電源ON-OFF時のノイズ対策リレーを付けられるが、フォーマット変換時のMUTEトリガーは高速パルスのためリレーでは対応できない。
 
高速スイッチングには半導体スイッチが最適であるが、一般的なトランジスタのスイッチング回路では、バッファーアンプの大振幅出力信号でミューティングTRがONしてしまい、出力信号が歪んでしまう恐れもある。
 
これを回避するためには上記のようなミューティングTRのベースに逆バイアスをかけ、大振幅信号時にも『完全にOFF』状態を保つ回路が必要である。
 
しかし、通常のTRではVeboが小さいため逆バイアスに限度がある。そこでかつては良く使われた「両方向TR=ミューティングTR:2SC2878A』を使用したミューティング回路で対応した。この回路でのミューティングは優れた性能を示し、実働上の切替ノイズは皆無である。
   
■PCM DSD切り替え回路
 
 
左図はPCM DSD自動切り替え回路である。トリガーはCombo384から発生するDSD「H」・3.3VでOFFするスイッチング回路である。
 
上記ミューティング回路も同じだが、Combo384からのトリガー信号は「Photocoupler」でPC GNDとDAC GNDを分離する。
 
 
 

■ESS ES9018 DACの新たなお役目
 
我がリスニングルームのメインDACが、AK4497 DACに置き換えられてしまったのであるが、それまで君臨していた”最強DAC” ES9018 DACの新たなお役目は上記写真のとおりである。
 
AK4497 DACの完成とほぼ同時期に、アナログチャンデバ「SONY TA-D88」から、デジタルチャンデバ「dbx DriveRack 4800 (DR4800)」に置き換えられた。DR4800を色々いじっていて感じたのは、アナログチャンデバに比べて高域チャンネルの”プロっぽい音質”に少々不満を感じてしまったのである。
 
実はDR4800にはデジタル出力が装備されている。これはDR4800のDSP出力から出ている「AES/EBU」規格、民生機のSPDIF規格に類似のデジタル出力である。この出力を使えばDR4800の内蔵DACをバイパスして、DSPから直接デジタル信号を取り出せるのである。
 
そこで登場させたのがリタイアしたばかりのES9018 DACと言うわけである。ES9018 DACは2系統のSPDIF入力を備えているが、DR4800のAES/EBUデジタル出力を直接つなぐことはできない。写真右上段に写っているのはベリンガーのサンプリングレートコンバーター「SRC2496」である。
 
SRC2496にはAES/EBU to SPDIF変換端子が装備されているのを発見、この端子を経由してDR4800のAES/EBUとES9018のSPDIFを無事つなぐことができた。結果はすこぶる良好、アナログチャンデバ「TA-D88」との優劣を付けることは難しい。
 
写真右中段はDR4800の外部ワードクロック端子に入力している、iClock社のワードクロックジェネレーターである。これをDR4800に入れてクロックの精度を上げることによる音質面での優位性は顕著には判別できないが、入れることによる弊害も見当たらないのでとりあえず現在使用中である。
 
iClockの終端は終端抵抗75Ωでターミネートして使用している。
 

      
      
       
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