回路図・アンプ部 回路図・電源部 | ||
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「アンプ部の回路について」 |
■電圧増幅部は三結接続されたRCA 5693(6SJ7高信頼管)を使用した抵抗負荷、2段増幅回路で構成されています。メタル管は1番ピンがケースに接続されていて、1番ピンをグランドに落とすと真空管はシールドされます。整流管(5T4)の場合も1番ピンをグランドに落としておきますと、高圧リークによる感電防止にもなります。 ■ドライバー段はGE 5693のカソードフォロワー・ドライブ、終段4P55をドライブし、同時にカソード電位は4P55のコントロールグリッドへのバイアス電圧として供給されます。バイアス電圧はVR2(100kΩ)にて調整されます。 ■出力段は日立製・4P55を搭載し、サプレッサーグリッド(G3)はカソードに接続されたビーム管接続、4P55はA1級シングル動作となります。(A1動作とはコントロールグリッドの振幅が、バイアス電圧を中心に常にマイナス側になるような動作で、グリッド電流が流れない動作点です) ■4P55のスクリーングリッド(SG)は、電源部に搭載された別電源トランスにより供給されます。SG電圧はツェナーにより定電圧化されたDC370Vが供給される設定です。 ■4P55のプレート電流(カソード電流)を60mAに設定した時、プレート電圧は850Vとなりプレートに印加されます。この設定でひずみ率5%時の定格出力は実測24W、ひずみ率10%時の最大出力は27Wが得られます。 ■4P55のプレート電流を60mAに設定した時のプレート損失は51Wと計算さます。このプレート損失の値は、4P55のプレート損失の定格120Wに対して約43%の動作となります。 ■出力トランスはタムラ・F-2013、一次側のインピーダンスは10kΩを使用しています。8Ωのスピーカーを16Ωにつなぐと、一次インピーダンスは5kΩになり、測定上では最大出力が約35Wに上昇し、聴感上では音質が微妙に変化します。 ■出力トランス二次側16Ω端子から、電圧増幅段2段目のカソードにオーバーオールNFBを施しています。帰還量は約15dB/1kHzの定数設定です。 ■トータルゲインは29.9dB(周波数1kHz・負荷抵抗8Ω)、L/Rのゲイン差は0.1dBと実測されています。 「電源部の回路について」 ■電源部の回路については『この項』を参照してください。 |
『回路図・アンプ部』 |
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