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■「HK-22」テクニカル・インフォメーション■
☆☆タムラ新型トランス搭載機・第一弾・300Bシングル・ステレオパワーアンプ☆☆
☆☆色付けのない素直な特性を持つタムラトランスの能力を生かした無帰還300Bシングルアンプ☆☆


■本機は2012年SUMMER「管球王国Vol. 65」発表機です
■このページの技術情報は試作機の実測データが記載されています。素子のバラツキ等で個々の製品の特性は若干異なります。
■サンプル機試作後の検討で,一部設計が変更されているモデルもございます。
■詳細はメールにてご案内いたします。お気軽にお問い合わせ下さい。
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<写真のクリックで拡大します>
フロントビュー。左右独立ボリュームを装備。
真空管は整流管にエレクトロハーモニックス製5U4GB、300B、12AU7はゴールデンドラゴンを採用している。シャーシ天板部はシルバーヘアラインが標準仕様、シャンペンゴールドにも対応する
リアビュー。HK-22は電源、チョーク、出力トランスには2012年10月に発売された新開発トランスを採用している。
スピーカ出力は標準が8Ω/16Ω、4Ω/8Ω仕様にも対応する。
HK-22の内部コンストラクション。ISO時代に完成された12AU7によるSRPPドライブを本機にも採用、過去モデルで得た高音質回路をの踏襲する。
各トランスがリード線タイプで設計されているため内部にスペースが生まれ、整然としている。
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■HK-22・回路図・実体配線図・特性.pdf
モデル概要 ■タムラ新型トランス搭載第一弾・300Bシングル・ステレオ・パワーアンプ
■整流管整流
■自己バイアス方式
■300BフィラメントDC点火・ハムバランス搭載
■ECC82/12AU7によるSRPPドライバー回路採用
■音量調整ボリューム
■無帰還アンプ
使用真空管 300Bx2本(ペアー) ECC82/12AU7x3本 5U4G/GBx1本
定格出力 7.6W 8Ω負荷 周波数1kHz ひずみ率5%時の出力
最大出力 8.4W 8Ω負荷 周波数1kHz ひずみ率10%時の出力
周波数特性 15Hz〜30kHz ±0.5dB以内 出力1W 8Ω負荷時
10Hz〜70kHz ±3dB以内 出力1W 8Ω負荷時
ひずみ率特性 0.5%以下 1kHz/10kHz/100Hz 出力0.5W時
ゲイン 23dB 周波数1kHz
NFB 無帰還
入力端子 アンバランスRCA端子・入力インピーダンス100kΩ
出力端子 8Ω,16Ω (又は4Ω、8Ω)
残留雑音 1mVrms以下(VOL Mini時)
搭載トランス・型名
(いずれもタムラ製作所製)
出力トランス:F-913(3.5kΩ)
電源トランス:PC-940
チョーク:A-825(8H 200mA)
AC電源・消費電力 AC100V 50/60Hz・130W(無信号時)
寸法・重量 (W)370x(H)55x(D)250mm・・・シャーシの寸法
トランス,ゴム足含む高さ:約210mm
重量:約15kg
付属資料 回路図・実体配線図・部品表(A4版・印刷)
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『HK-22』の価格 
■本体と真空管セットの価格は消費税・送料を含みます。
(沖縄県・離島の方への送料は別途お知らせします)
■真空管のブランドは代理店の在庫都合等により変更の可能性もあります。
本体パーツ・キット 真空管を除く全パーツセット ¥149,500
真空管セット 300B・Golden Dragonペアー(2本組)選別品
12AU7x3  5U4G/GBx1
¥46,500
完成品 手配線による組み立て・調整済 ¥256,000
シャーシ・穴加工済み
(シャーシ単品販売です)
天板色:シルバーヘアライン・・標準
天板色:シャンペンゴールドも可
¥22,700
ご購入ご希望の方はメールまたはTEL/FAX:044-522-0926でお問い合わせください
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『HK-22解説・管球王国Vol.65抜粋』  F-913・管球王国誌Vol.79評価記事.pdf

■管球ファン待望のタムラの新トランス登場(2012年10月発売)
管球用オーディオトランスの老舗であるタムラ製作所からの“管球用新製品開発”のニュースに接したのは、昨年(2011年10月)の真空管オーディオフェアーの会場でした。会場でのニュートランス「F-900シリーズ」の発表は、まだベールに包まれていたものですありましたが、タムラトランスの新シリーズが製品化されるというニュースは、我々管球アンプ自作ファンにとりましては近年まれにみるビッグニュースでした。
そして、発表から約半年を経て、無事最終試作トランスが完成いたことを受け、「ニュー・タムラトランス搭載機第一弾」である300Bシングルアンプ『HK-22』を本誌でご紹介できることになりました。

タムラトランス開発プロジェクトがスタートしたのは、2011年早々ということです。しかし、昨年(2011年3月)発生した東日本大震災により、しばらくの間ペンディングを余儀なくされ、再開したのは2011年6月のことです。実は微力ながら私もこのプロジェクトのメンバーとしてお手伝いをさせていただく機会を得たのです。

タムラトランスの長い歴史に中で続いている「タムラ・サウンド」を引き継いだ製品開発であることはもとより、ユーザーの立場から、そしてアンプ設計者としての意見が少しでも商品開発に反映されればとの思いで、精力的にこのプロジェクトの推進をしてまいりました。現時点(2014年)での製品ラインアップはここをご覧ください。

有名なNFB 3次巻線を持つ出力トランス、F 3桁シリーズ(F-400、F-600、F700シリーズ)が開発されたのは1956年(昭和31年)のことでした。当時NF回路設計ブロックの創始者、北野 進氏(当時東工大教授)は「LAXのトランスは秀才型、タムラの3次巻線付トランスは天才型」と評されたそうです。50年以上も経た現在もF 3桁シリーズは健在ですが、さらに今回リリースされたF-900シリーズがラインアップに加わり、この先多くの自作マニア諸氏からの支持を得ながら、ロングセラーモデルとして後世に語り継がれて行くトランスであることを祈念しています。      →タムラトランス・900シリーズ・仕様.pdf
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■バイアスの深い300Bの実力を引き出す『HK-22』の回路構成
HK-22の全回路図は左記に掲載しました。      →HK22・回路図・実体配線図・特性図.pdf  

新に開発されたトランスを使用するという背景もあり、過去モデルとの音質比較において遜色ない音質を確保することはもとより、新開発出力トランスの実力を最大限発揮できる、実績ある回路構成としています。
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HK-22のレベルダイアグラムは左記のとおりです。
電圧増幅段には12AU7抵抗負荷増幅回路、この段のプレート電流は2mA、ゲインは21.3dB(実測)です。ドライバー段は12AU7 SRPP回路を採用し、プレート電圧300Vを印加して、バイアスの深い300Bを充分にドライブできる出力電圧(ドライブ電圧)を確保しています。同時にSRPP回路は抵抗負荷増幅回路に比較して出力インピーダンスが低いため出力管を高出力、低インピーダンスでドライブします。
そして、SRPP回路の音質は高域の煌めきと力強さを合わせ持つ高音質ドライバー回路です。300Bの持つ実力を余すことなく引き出す回路を志向した回路設計です。

出力管300Bは自己バイアス回路、プレートにはタムラ・出力トランス「F-913(3.5kΩ)」が負荷され、プレート電圧は400Vを印加、プレート電流は約65mAの動作点になります。

この動作点でひずみ率5%の定格出力は7.6W、ひずみ率10%時の最大出力は8.4W(RL=8Ω)が得られています。この設定」で出力管300Bのプレート損失は26.4Wと計算され、300Bのプレート損失の最大定格40Wに対しては、約66%と軽い動作点になり、長期にわたり安定した動作が期待できます。
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■出力トランス「F-913」について →タムラトランス・900シリーズ・仕様.pdf  F-913・管球王国誌Vol.79評価記事.pdf
『HK-22』に搭載されている出力トランス「F-913」は300Bシングル用に開発されたもので、一次インピーダンスは3.5kΩです。このトランスを実装したときの出力管300Bのゲインは10.2dB、出力トランスの減衰量は-26.7dBと実測され、この結果、本機のオーバーオールゲインは23dBの設定になります。

出力トランス単体での減衰比は、3.5kΩと8Ωでは計算値で-26.41dBになります。一方、本機での一次側と二次側(8Ω)での実測値は-26.9dBとなり、この結果、F-913の定損失は0.29dBと計算されます。

今回のニュートランス開発では出力トランスのデザインに合わせて、電源トランスとチョークコイルも新たに開発されました。300Bアンプ用の電源トランスは型名「PC-940」になります。チョークコイル(パワーインダクター)は、現行品のA-400シリーズと同サイズで、定格は8H 250mA、型名は「A-825」です。
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■電源部回路について
本機の電源部は、整流管5U4GB(又は5U4G)による真空管整流としています。整流出力のDC電流(+B電流)はトータル約140mA流れます。この負荷状態で約6時間通電し、電源トランス熱飽和後のケース上部の温度上昇を測定してみますと、上昇分で約23℃です。

ケース入りの電源トランスは伏せ型のトランスと比較してコアサイズが小さくなり、どうしてもケースの表面温度は上昇してしまいます。このアンプに限りませんが、特に夏場は風通しの良い場所に設置してお使いください。
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■本機の特性・・・・新型トランスの高い性能が活きた素直な特性  F-913・管球王国誌Vol.79評価記事.pdf               
本機の一般特性はこのページ<→HK22・回路図・実体配線図・特性図.pdf >の下部4ページにご紹介しています。

本機は無帰還アンプですが、初めて使用する出力トランスが示す周波数特性には大いに興味があるところですが、結果は図に示すとおりとても素直な特性を示しています。100kHz以上の高域周波数は、出力トランスの周波数特性に依存するところが大きいわけですが、トランス単体での周波数特性を数値だけで欲張ると、アンプ実装時の周波数特性に大きなうねりを生じてしまいます。この面からも、300Bシングル用に開発された出力トランス「F-913」の高域特性は、大きな破綻もなく実に素直なインピーダンス特性を持った、使いやすい出力トランスです。

ひずみ率特性は各周波数での特性が良く揃っていて、しかも出力の増加とともに素直に増加して行く特性は、電圧増幅段と出力段との間で大きなキャンセルも見られず、大変好ましいひずみ率特性が得られています。

300Bフィラメントのダイオード整流によるDC点火とハムバランサーにより、ハムバランサー調整後の残留雑音は0.42mV/Rと充分な低ノイズアンプに仕上がっています。

入出力特性が示されていますが、本機は無帰還アンプで、ゲインは23dBに設定されています。

チャンネル間セパレーション(クロストーク)特性と本機のダンピングファクター/出力インピーダンス特性は下記のとおりです。

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■音質・・・音に風格を感じさせる聴きどころの多いアンプ →管球王国Vol.65・小原由夫氏による音質評価記事
アンプの音質を決める要素は様々あるわけですが、とりわけ出力トランスの品質が大きな影響を持つことはご承知のとおりです。今回はこのキー部品の新製品開発プロジェクトに参画できたことは、私にとりましても大変貴重な経験でした。

さて、肝心の『HK-22』の音質ですが、とても落ち着いた、そして風格を感じさせる300Bシングルアンプに聴こえます。ジャズのシンバル、弦とか女性ボーカルのしなやかさ、暖かみのあるピアノなど、聴きどころの多いアンプに仕上がった感があります。

管球王国VOl.65の本機発表記事に、小原由夫氏による本機の評価記事が掲載されいています。合わせてご一読ください。
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